さて「裏嵐山を歩く」の後半です。
いきなりマンゴーアイスの写真から始まります。

マンゴーアイス
マンゴーアイスと清滝の渓谷

このマンゴーアイス、実はお客さんからいただいたものです。
本当にカチンカチンに凍っていました。
お客さんが家を出て今まで、少なくとも2時間以上バックパックの中に入っていたのにね。
実はびっくりなのですが、お客さん、小型のクーラーバッグをバックパックの中に詰め込んでいて、そのおかげでマンゴーアイスが冷たいままなんです。
マンゴーアイスだけじゃなく、一緒に入っていたポカリスエットとか、凍ってました。

何だかクーラーバッグの性能の素晴らしさを見せつけられたような気がします(笑)

ランチが済んだ後、川の中に入ってみました。
このために二人ともゴム草履持って来たんですよ。

山から流れる川は水が冷たくて、長めに入っていると脚が冷えてくる感じです。
それに入ってみてわかったのですが、川の流れって岸で眺めて感じるよりずっと強烈なのです。
水深わずか10センチかそこらなのですが、水の圧が強い。
川底がゴロゴロの大きめの石なので、この圧に負けて、石に足を取られて転けそうです。
何とか体勢を保ちながら、やっとのことで対岸へ。

こんな川の流れの中を30分でも歩いていたら、きっと体力を奪われて、転けてしまうんだろうな、そしてそのまま流されてしまうんだろうな…そんなことを思いました。
川で起こる水難事故の典型です。

で、再び川を渡って元の場所に。
いやあ、ちょっとした冒険でしたね。

滝
清滝川へ注がれる滝の水

スケバハゴロモ
私のバックパックにいたスケバハゴロモ。
羽が透明で、ステンドグラスのように綺麗。
河川敷の草むらや林、水元エリアでよく見かける。
草の汁を吸う。桑の汁を吸うので害虫とされる。

ここからは清滝川を離れて山へ入ります。
まずは六丁峠までひたすら登り、登り、そして登り。

運が良ければお猿に出会えたりするのだけど、その確率はかなり低いです。
10回以上登ったけど出会ったのは1回だけでした。

六丁峠02
えっちらおっちら登ってやっと峠の頂上!
流石にここの気温は30度を下回って28度。
いつもながら、この時間の六丁峠は逆光です。

さてこれから下のみ。
嵯峨野路まで出れば、あとは平坦な道だけです。
とは言え、鬱蒼とした森の中は薄暗く、人通りもありません。
ちょっと不気味ですらありますが…

そんな坂を下っていくと途中で嵯峨天皇皇后の橘嘉智子さんの陵墓に行き当たります。
少し前まで見学できたらしいけど、今現在は立ち入り禁止と宮内庁いわく…

ところでこの嘉智子さん、絶世の美女だったらしいですが大の仏教オタクで、遺言に「私が死んでも埋葬などせずに、野晒しにしなさい。そうして野山の生き物の餌にしなさい。絵師は、私が骨になるまでの様子を絵に残しなさい」と記したそうな。
野晒しの遺体が骨になるまでの図を「九相図」といい、この世は無常であること、そして修行僧の戒めのため(どうしても抑えきれず湧き上がる性欲を削ぐため)に書いたのだと言われています。

ちなみにこの嵯峨天皇、清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀の弟溥傑の日本人妻、嵯峨浩のご先祖様にあたります。
このハイキングの途中に「二尊院」というお寺がありますが、そこは嵯峨家の墓所。
こんなところで繋がっていたなんて、何だか意外ですね。

そしてトボトボ歩いていくとようやく嵯峨野路に出ます。
もうここからは「文明」の里。

バルーン
何かの行事でもあるのか、こういうバルーンや紙の灯籠が沿道に並べてありました。
夜来るとさぞや綺麗だろうと思います。
それにしてもバルーンのデザインが、何ともエスニックで外国風なんですけど(笑)

森の暗がりのトンネルを抜けるとそこは「伝統的街並み保存地区」です。
写真の赤い鳥居は、愛宕神社の一の鳥居。
この鳥居をくぐって、清滝トンネルを抜け、清滝バス停(私たちのハイキングのスタート地点)で右のルートを取れば愛宕神社への道です。

1200体の羅漢さんで有名な愛宕(おたぎ)念仏寺へお参りします。
色々な表情も豊かな羅漢さんはフォトスポット。
お客さん、面白い表情の羅漢さんを探してパチ、パチ。
その後、人間の二面性を著し厄除け千手観音様を拝みました。

柿のエピソードで有名な「落柿舎」の入り口まで行きました(見学はしてません)。
そのお庭には、そろそろ柿が実り始めているようです。
大きな富有柿ほどもない小さな、ゴルフボールより少し大きめの柿に、めざとくもメジロがやって来て突いています。
手前のメジロなどは、突いている柿が超ウマイのか、それはそれは一心不乱に突いています。
その様子が可愛くて、二人して、しばらくみていました。
秋に落柿舎にいくとこんな可愛い光景に出会えますよ!

ハスの花
8月も終わろうとしているこの時期でも
まだハスの花が咲いているですね。
それもまだ蕾のものもある。
朝早くにこの池にいくと、「ポン!」
というハスの花が咲く音が聞こえてくるのでしょうか?

保津川渓谷
嵐山公園亀山地区展望台から保津川下りを眺める。
秋になると、山が一斉に赤や黄色、オレンジ色に色づく。

嵐山公園の夏は青いカエデに囲まれて、それはそれで素敵な眺めなのですが、秋になって、カエデが紅葉すると、それはそれは素晴らしい絵画のような風景になります。
そんな風景を独り占めして、写真に収めたいですね。
あるいは舞い散る赤いカエデの中を、歩いてみたい!女優さんかモデルを気取って(笑)
お客さんはそう思うかもしれませんね。

最後は「足湯」で〆です。
ラッキーなことに列もなく、足湯場は空いていました。
朝からずっと履き続けた靴を脱いで、素足になって、足を解放してあげると、すぅ〜〜っとお湯が染み渡ります。
暑くもなく、冷めているわけでもなく、心地いいお湯。

足湯06
お湯の中で足を解放する快感!

足湯05
天井から下がっている偽物の藤の花。
黄昏時にちょうどいい演出。

この後お客さんはきなこ味のソフトクリーム、私は筍の入ったコロッケを買いました。
本当はコロッケと缶ビールが欲しかったのですが…
缶ビールを買うべきローソンがなくなっていた!!

いやあ、いつかはその日が来るだろうとは思っていたけど。
この有名観光地はお土産の塊で、何もかもが「お高い」!
そんな中にあって(ここでは)庶民的なお値段のコンビニエンスストアはお土産屋さんの「商売敵」でしかないでしょうね。

…というわけで、お客さんはソフトクリームを食べたべ、私は筍コロッケを食べ食べしながら、朝であった嵐山の駅へ戻りました。

お疲れ様でした。
今日一日お付き合いいただきありがとうございました。

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